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一般に,出発地から目的地まで1枚の乗車券を買う場合と,途中駅で分けて買う場合で値段を比較すると,前者の方が安くつきます。例えば,
この節では,何故このようなことが起きるのかを説明するとともに,実際に乗車券類を購入する場合に注意すべき点をいくつか挙げます。 |
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理由は大きく分けて2つあります。 1.運賃算出は単なる乗算のようで乗算でない まず,運賃算出の方法です。 300kmまでの区間 (第1地帯) では「キロ当りの単価 (本州3社幹線の場合,16円20銭) に発着区間の営業キロを掛け,消費税を加算 (10kmまでの区間は別途運賃を設定)」となりますが,実際には営業キロ 1 km毎に運賃が上がって行くわけではありません。 発着区間の営業キロが 50kmまでは 5km毎,100km までは 10km毎,のように幅を持って上がっていきます。 例として 25km 超 30km 以下の場合の運賃算出方法をみてみましょう。
注意深い人は,25km超 30km以下の場合,10km超 15km以下の2区間に分けることができれば,28km分の運賃を払うところが 26km分(13km分の2倍)で済むため,わずかながら安くなることに気がついたことでしょう。実際に 480円 > 230 x 2 = 460円 となります。 100kmを超えるとこの違いはより顕著になります。 東京から静岡までは 180.2kmで 180kmを 0.2km超えるため,180km超 200km以下の運賃 (190km分で計算) が適用され 3,260円です。しかし,手前の東静岡までだと 177.7kmで 160km超 180km以下の運賃 (170km分で計算) が適用され 2,940円です。東静岡から静岡までは 2.5kmで 140円のため,
2.特定区間は安くても先まで行くと安くない 大宮から大船までは 1,210円 (77.0km) ですが,一駅先の藤沢まで行くと 1,450円 (81.6km) となり,4.6km余計に乗っただけで,一挙に 230円上がっています。これは何故でしょうか? 東京周辺部の「電車特定区間」内で乗り降りする場合は単価が若干安めに設定されているのですが,ちょっとでも超えると全区間に渡って通常の単価が適用されるからです。 この場合,大船で一度降りて藤沢までの乗車券 180円を買った方が 50円安くなります。 さらに会社線と平行している「特定区間」でも運賃は安めに設定されていますが,これまたちょっとでも超えると全区間に渡って通常の運賃計算方法が適用されます。 |
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それでは東京から大船に行く時に,横浜までの 450 円の乗車券を買って乗り,大船で降りる時に「乗越精算」をした場合,どうなるでしょうか? 「横浜→大船」の 290 円を払えばよいかと言うとそうではなく,横浜〜大船間 780 円との差額 330 円を払わなければなりません。これでは精算の手間がかかるだけで何の得にもなりません。 これは 100km以下の場合,乗越し精算の際には差額を支払う規則によるものです。ですから,東京駅で乗る前に「東京→横浜」「横浜→大船」の2枚の乗車券を買っておく必要があります。 しかし駅では原則としてその駅からの乗車券しか売らないため,東京駅の窓口で「横浜→大船」の乗車券を購入することはできません。実際にはマルスの端末で発券することは可能ですが,拒否される可能性大です。一方旅行会社では,任意の区間の乗車券が1カ月前から買えるため,事前に準備することが可能です。そうすれば,一度横浜で降りる必要もありません。 でも 40円安くするために,旅行会社の窓口まで行き妙ちくりんな買い方をする人はほとんどいないでしょうね。 ただし東京→静岡の場合は,100kmを超えているため,東京→東静岡の乗車券を買い,静岡で降りる時に乗越精算をすればOKです (東海道新幹線は東静岡を通らないため,この分割方法は在来線で行く時のみ可能です。東海道新幹線で行く場合は新横浜で分割すると得です)。 |
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一方,定期券の場合は分割の効果が大きくなります。一回当りの差額が小さくても,塵が積もって山になる可能性大です。おまけに買う時の手間も数ヶ月に一度で済みます。 ただし,定期券の運賃計算方法は普通乗車券の場合とは若干異なるため,普通乗車券の差額がそのまま定期券に反映されるわけではないことに注意して下さい (例えば普通乗車券では 25km超 30km以下の場合同額ですが,定期券の場合 25km超 26km以下と 26km超 30km以下で異なります)。 さらに以下の制約があるので注意して下さい。
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